日本の医師から見たスイスでの妊娠出産(17)~出産前最後の検診~

さていよいよ出産予定日も近づいてきました。

ただし、私は前回のお産の時、予定日1週間を過ぎても何の兆候もなく、結局高血圧で緊急入院して、促進剤で3日間押してようやく出産したという経緯がありましたので、今回は焦らず、ゆっくり待つと決めていました。

 

それでも、今回は経産婦ですので、予定日が近づくにつれて下腹部が立ってられないくらい痛んだり、赤ちゃんの頭が下りてきている感覚があったりしました。

 

予定日二日前に、CHUVでの定期の妊婦検診がありましたので行ってきました。

 

今回もやはりエコーをあてることはなく、ただただおなかの触診。NSTさえもありません。

ただしベテランとお見受けする助産師さん、新人の方を指導しながら丁寧に触診してくださいましたが、大変安心感がある。

丁寧におなかのを触って、胎向、胎児の背中、足など確認し、推定体重を割り出していました。これがまた、正しいんですよね。すごい。

 

あと、血圧ですが、やはり私の体質なのか、予定日が近づくにつれて高くなってきていて、140-150/90-110程度を繰り返すので、何度も測定していました。

 

医師の診察はやはりほぼありませんでしたが、医師も血圧が気になる様子で、電話でオーベンと相談していました。

 

この日は午前診でしたが、お昼ご飯を食べて、その後もう一度血圧測定とNSTをすることになりました。(血圧の問題がなければNSTもありませんでした。日本では臨月すぎると毎回NSTでしたよね)

 

ちなみに、CHUVではNSTをするとき、”マイバンド”を使います。

初めてのNSTの時に、プローベを固定するためのバンドの新品をもらい、今後NSTをするときは、これを使うので、常に持っているように言われました。

なるほど。感染対策。

 

 

結果、血圧はよくなり、NSTも問題なかったようで、無事に帰れることになりました。

(ただ、私が思うに、血圧はNSTしながらの計測でしたので、私の場合特に臥位になると血圧がさがります。大きい子宮に下大静脈が圧迫され静脈還流量が下がりますので)

なんてことは言わずに、私自身大丈夫そうだと思いましたし、家に血圧計があって、家で定期的に血圧測定できますから、その点CHUVの先生にとっても、私にとっても安心材料でした。

 

家で140/90を常に超える場合や、出血がある場合はすぐに連絡するようにと言われました。これは、日本で一人目の出産前に言われたこととまったく同じことでした。

 


人気ブログランキング