小児科医からみたスイスの子育て(2)~院内食にドレスコード~
やはり、食事は大事ですね。
病院食、こまめに写真を撮っていましたので、シェアします。
朝ごはん、なんとも質素ですね。
初日に、お部屋係の方に「朝ごはんは何がいいですか?」と聞かれまして、何と答えていいかわからず、まごまごしていたら、「ハムとゆで卵?」てな感じで聞かれ、「それで。」と答えました。
毎日選べるのかと思いきや、入院中はずっと同じメニューでした。(笑)
「パンの上に写っている、どピンクの物は何!?」
とお思いのことと思います。
これは、”ゆで卵です”!
しかし、これ、スイスでは珍しくないのです。
こういう、殻に派手な色が染色してあるゆで卵、スイスでは一般的で、よくスーパーでも売っています。
いろんな色があります。
ですので、このときはもはや驚くことはありませんでしたが、これを見せた日本の友達は大変驚いておりました。
もちろん、染まっているのは殻だけですので、殻をむけば、普通の白いゆで卵です。
お祝い膳など、出産後の特別食などはなくて、通常食です。
(東京でも大学病院での出産でしたので、お祝い膳はありませんでした)
赤ちゃんは、こんな感じのコットに入っていて、基本的に母児同室です。
食事は、出産直後、貧血で歩けないようなときは、お部屋に持ってきていただいて食べていました。
元気になってくると、基本的には、病棟内にある、食堂で食べます。
食堂に赤ちゃんは連れていけないので、食堂に行くときは、ナースステーションに言えば赤ちゃんを預かってくれます。
私は最初の方、身なりに構う余裕がありませんでしたので、病院の入院着を着ていましたが、食堂を見渡すと、みなさん、割ときれいな格好をされていました。
日本では、マタニティパジャマを着ている人が多いと思います。
こちらでは、外出着のようなものを着て食堂に来る。
そういえば、Patient Hotelに入院するにあたって、病院から渡された準備物のリストに、”ガウン”というのがありました。
パジャマで食堂に行くことはできませんので、必ずガウンを着て下さい。と。
こんなところにドレスコードが…!
病院着を脱ぎ捨てて、私も少し見栄えのするマタニティワンピースにしました。
コットには、お名前プレートの代わりにこんな紙が貼られていました。
"Bonjour!
Je m'applle (名前).
Je suis né le () à 16h25.
Je pése 3640g et mesure 50cm."
"こんにちは!ぼくの名前は~~。〇年〇月〇日の16時25分に生まれたよ。体重は3640gで、身長は50㎝”
と書いてあります。
なんか、枠を埋めるネームプレートとはまた違う良さがありますね。