一人で寝る!

娘(5歳)が最近、一人、我々父母や弟とは別の部屋で寝るようになりました。

日本では、子供が小さいうちは家族みんな一つの部屋で寝ていることが多いのではないかと思います。

 

我が家も、スイスに来てからもそうしていて、寝室に大人用のベッド、子供用のベッド、ベビーベッドを並べてみんなで寝ていました。

 

一方で、こちらでは赤ちゃんの頃から自分の部屋を与えられて、一人で寝ることが一般的です。

お友達にも、「日本では家族みんな一緒に寝るのが普通なんだよー」なんて説明していました。

 

特に娘は寂しがり屋で、3歳で子供用のベッドを買うまではずっと大人用のベッドで一緒に寝ていたし、買ってからもなかなかそこで寝ようとしませんでした。めっちゃ隣なのに(笑)

 

そんな娘が、突然「一人で寝る!」と言い出したのです。

ここのところ、学校のお友達のおうちに遊びに行くことが増えて、お友達の自分のお部屋を見る機会が増えました。

 

みんな思い思いの素敵なお部屋にしているんですね。

おもちゃや洋服なども自分の部屋に収まっている。

(私自身が「自分の部屋」を与えられたのは、中学生以降でした)

 

それを見て、娘も「自分の部屋」が欲しくなったのでしょう。

我が家には寝室のほかに勉強部屋件客間としている部屋がありまして、そこにソファベッドも置いていましたので、ここを自分の部屋にしたいと。

 

寂しがり屋の娘のことですから、すぐに寂しくなって我々の部屋に戻ってくるとたかをくくっていました。「いいよ。」と安易に返事をして、ベッドシーツや掛布団をセットしてあげました。

娘はベッドにお気に入りのぬいぐるみたちや、絵本を上手にディスプレイして、ご満悦でした。

そしていよいよ夜になって・・・。

絵本を読んで、「じゃあね、おやすみ」と言うと「おやすみ。」とすんなり。

そのあとも待てど暮らせど、我々の部屋には戻ってこず。

おそるおそる様子を見に行きましたが、すでにしっかり寝息を立てていました。

そしてそのあと朝まで一度も起きてきませんでした。

 

なんだか、親としては、複雑な気分。

成長がうれしいような、寂しいような。

 

とにかく、娘の成長の大事な一歩を穏やかに見守ろうということになりました。

 

もちろん、このあと何も起こらなかったわけではありませんが(笑)