学校の送り迎え

スイスでの学校の送迎は、本当に問題点の一つです。

 

義務教育が4歳から始まりますので、やはり親による送迎が必要です。

最初に送りに行って、終わりに迎えに行く、だけならいいと思うのですよ。

ですが、そうはいきません。

 

スイスでは、午後に授業がある場合、午前と午後の間、つまりお昼の時間、なんと、いったん帰宅するのです。

給食も出なければ、お弁当を学校で食べるということもありません。

 

ですので、昼休みの時間にももう一往復しなければならないのです。

 

つまり、以下のようなタイムスケジュールです。

 

8時25分 学校へ送る

みんな校舎前の広場に集まって、3P('トワペ'と読みます。3年生。スイスでは6-7歳。)以上の児童はチャイムが鳴るのに合わせて、自分で校舎に入っていきます。

1Pと2P('アンペ', 'ドゥぺ'と読みます。一年生、二年生、4~6歳)は、広場に整列して待ち、校舎の中から迎えに出てきた担任の先生と一緒に教室に入ります。

保護者はここまでを見送ります。

 

11時50分 お昼のお迎え

チャイムと同時にみんな走って出てきます。

一度おうちに帰ってお昼ご飯食べます。

 

13時40分 午後の送り

朝と同様のプロセス

 

15時15分 最終のお迎え

一日終了。

 

と言った感じです。バスで通う距離の人もいますので、一日2往復は大変です。

ましてや、小さいきょうだいがいる場合はなおさら大変です。

保護者は一日お迎えの時間を気にしておかなければなりません。

 

UAPEは、朝学校が始まるより早くから預かってくれて、保育園のように終了時間は18時半で、朝、お昼、午後の学校送り迎えもすべてやってくれるので、大変助かります。

ただし、日本の保育園のように待機児童がたくさんいますので、希望した人がみんな入れるわけではありません。

また、お昼の時間だけ、送り迎えをして、昼食を食べさせてほしいという人は絶対に多いと思いますが、そういったサービスはありません。

 

スイス、いろいろ生活しやすいようで、しにくい部分があります。