日本の医師から見たスイスでの妊娠出産(15)~助産師面談~

CHUVの通常受診とは別に、助産師外来を予約し受診しました。

これも、本来はもっと早くに予約しないといけなかったみたいですが、知りませんでしたので、ぎりぎりの予約となり、電話口の人が、「なんとかねじ込んだよ~」というようなニュアンスのことを言っていました。

 

かくして38週ごろに助産師外来を受診しました。 

ここでは、からだの診察があるわけではなく、主にお産の流れや入院の流れ、その後のケアの流れを説明してくださいました。面談は一時間くらいにおよび、バースプランや、私の希望調査もしてくださいました。

 

英語も堪能な方でしたので、大変助かりました。

 

①バースプランについて

硬膜外麻酔を希望するか

→即答で、希望します。一人目のお産が辛すぎたので、二人目は絶対にエピすると決めていました。

エピする場合も、子宮口4cmくらいになってからすることになるとのことでした。CHUVはとにかく大病院なので、麻酔科医は24時間いますから、いつでも大丈夫とのことでした。

 

CHUVでは、夫の立ち合い出産が可能で、夫がへその緒のカットもすることができるとのことでした。

ただし、娘(当時3歳)の立ち合いは不可で(というか、産科病棟自体への入場禁止)、頭を悩ませました。

(外国での出産ですから、頼れる人がかなり限られます)

 

②産後の入院病棟について。

これには、3つの選択肢がありました。

1.産科病棟の大部屋(と言っても2人部屋)

2.産科病棟の個室。4日入院で約8万円必要。

3.Patient hotelに滞在する。

 

3のPatient hotelはスイスならではですよね。

これは、産科病棟のある建物の道路を挟んで向かいにあるPatient hotelに泊まるというもので、追加料金なしで個室になると!

ただし、基本的にスタッフは一人程度しかいないので、初めてのお産などでいろいろ聞きたいことがある人などには向かないと。

私は二人目だし、医療者だし、これが向いているのではないか、と助産師さんの方から言われました。

ただし、もし合併症などがあって医療を受けなければならないときは、Patient Hotelに行くことはできないと。そりゃそうだ。

 

これも、話を聞いて絶対Patient Hotel!と思いました。

 

もうひとつ、すごく元気で不安も少ないお母さんの場合、出産後24時間後程度で退院することも可能だと。

その場合、入院中に小児科医の診察を受けることができないので、生後1週間でかかりつけ小児科医を受診する必要があると。

→これはパスにしました。産後24時間だと、さすがに自分がしんどいと思ったからです。

 

③かかりつけ小児科医の確認

→出産後に赤ちゃんの担当医となってくれるかかりつけ医を見つけてあるかの確認でした。これに関しては、家のすぐ近くの小児科医の先生に予め確認して、かかりつけ医となることをOKしていただいていたので、問題なしでした。(スイスでは、かかりつけ医になっていただくのに承認が必要なのです)

 

④病院に緊急受診するタイミングについて

・破水した時

・出血した時

・胎動がなくなったとき

・頭痛、腹痛があるとき

・陣痛が5分間隔になったとき(経産婦でも!!)

でした。日本とほぼ変わらないと思いましたが、陣痛の間隔に関しては、日本の場合、経産婦だと10~15分ではないでしょうか。

しかも、これ、めちゃ厳格でした…。

 

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