日本の医師から見たスイスでの妊娠出産(13)~出産前準備~
このシリーズに戻ってきました。
いよいよ妊娠後期に入り、ようやく私の仕事もひと段落つき、通っていた研究室を卒業することになりました。
大学卒業後、ずっと仕事をしてきましたので、完全にフリーになるというのは初めてでした。
一人目の出産のときは2か月で復帰しましたので、やや心残りでやはり赤ちゃんとの時間をもっと持ちたいという気持ちもありましたので、私にとっては待ち望んだ環境でした。
(にもかかわらず、何もしていないことに慣れていない私は、仕事が終了した次の日からフランス語教室のインテンシブコースに毎日、一か月間通い始めるのでした^^;)
出産病院を選びましたので、その希望をDr Cに伝えました。
すると、FAXで招待状を送っておくからね、ということでした。
時間ができましたので、ネットでいろいろと調べていると、出産病院(州立病院、CHUV)で、両親学級やLDR見学ができるとのことでした。
ただ、両親学級は妊娠中期になるまでに予約が必要とのことで全然間に合っていませんでした。
「こんなの知らなかった!Dr Cからも聞いていない!」と思いました。
こちらの人にとっては常識だったのかもしれません…。
こういうとき、外国人と言うことであきらめないといけないなと思う部分もあります。
我々にとっては二人目の出産ですし、何より私は専門分野ですから、知識的には問題ないです。ただ、こちらの両親学級がどんなものなのか見てみたかった…。
LDR見学の方は予約なしでできましたので、夫と娘と三人で行ってきました。
見学は、その日来た人全員で回りました。みんなで10組くらいいたと思います。
全部フランス語で何を言っているかはほぼわかりませんでしたが、産婦人科病棟や、LDR内部を見学できましたし、助産師さんが丁寧にお産の流れを説明しているのもわかりました。
(日程に余裕があれば、英語の見学会も選択できたみたいです)
CHUVのLDRは、日本の病院のLDRとほぼ同じと思いますが、特徴的なことに、LDR内にオープンなお風呂がありました。
これは、水中出産のためではなく、あくまで陣痛緩和のためと言っていました。
(水中出産にはいろんなリスクがあることはご存じのとおりです)
ただし、エピ(硬膜外麻酔)を希望する場合、エピを導入した後は、お風呂には入れないとのことでした。
他にも取りこぼしていることがないか、不安でしたので、CHUVのホームページをくまなく見ていると(もっと早くやるべきでしたね^^;)、助産師さんの診察を受けられることがわかりました。さらにそれとは別に、地域の開業助産師さんの中から、担当助産師さんを決めないといけないこともわかりました!
(それも聞いてない!Dr C!)
早速CHUVに電話して、CHUVの助産師さん受診の予約を取りました。